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リバモア本から

  1. 心理的パターンを理解することでコトは足りる
  2. どうしてほかの人たちはお金をなくしちゃうの?
  3. 無知以外の何ものでもない
  4. やっかいな相手と戦うという問題
  5. 希望と貪欲

リバモアは1923年までの32年間、相場一筋に生きてきた。
そして46歳になった。その間、株式市場の運動へまた相場で成功を収める方法について、やみがたい知識の渇きを覚えるとともに、その充足と問題解決に向け、追求に追求を重ねてきた。

心理的パターンを理解することでコトは足りる

一貫して学徒の道をたどってきたと言ってよかった。市場を動かす心理に対しても尽きない興味があった。あれこれ考察した結果、たとえ数百万、数千万人の心理が市場にあっても人間の共通の特性を有しているわけで、心理的パターン一つをしっかり理解することでコトは足りると考えるようになった。

リバモアは後年、2人の息子ジェシー・ジュニアとポールから重要な問いを受けることとなった。

どうしてほかの人たちはお金をなくしちゃうの?

「お父さんは株で儲けるのに、どうしてほかの人たちはお金をなくしちゃうの?」
「そうだな、株式市場というのは、しっかり勉強しなくちゃならん相手なんだ。それも生半可なやり方じゃなく、腰のすわったやり方でね。わたしが見ていて思うのは、多くの人たちは株を買う場合、電気製品や車を買うほどにも注意や関心を払っていないということだ。

株式市場にはいかがわしい金を引き寄せる側面があるし、目まぐるしい動きをするから、人を浮足だたせ、普通の感覚をマヒさせてしまう。それで汗水たらして得た大事なお金をバカなことで無にしてしまうんだよ。

無知以外の何ものでもない

株式の売買というのは、形のうえでは簡単な手続きでできてしまう。つまりブローカーにこれこれの株をこれだけほしいと言えば、代わりに買ってもらえるし、売るときも電話一本ですんでしまう。それでうまく差益が出れば、何の努力もなく楽に金が儲けられたように見える。
9時から5時まで8時間も働かなくてすむわけだからね。たとえば、10ドルで買った株を11ドルで売れば儲けが出る。投入する金額が大きければそれだけ儲けも大きくなる。そして、大金持ちになれる・・・、とだれもが考える。

しかし、簡単に言ってしまえば、これは無知以外の何ものでもない。

やっかいな相手と戦うという問題

やっかいな相手として、恐怖心との戦いという問題もある。
君たちが大きくなれば分かることだが、人の生活のすぐ足元には恐怖心や暴力意識などがつねにトグロを巻き、すきをねらっている。そして、こういった恐怖、粗暴性などは一瞬のうち、ちょっと横を向いたすきに見上げんばかりの大きさになる。

これがいったん姿を現すと、生存本能が精神全体を取り仕切るようになり、通常の理性など片隅へ追いやられてしまう。いつもはもの分かりのいい人なのに、恐怖にとらえられると反理性的な行動をとることになる、悪いことにお金が失くなり始めると、恐怖心が急速に頭をもたげ、通常の判断力はどこかへ行ってしまう。人間は進化したといっても、これが現段階での本性、実態なんだ。これを消し去ることはできない。十分に理解し、そのうえで取引に臨むしかない。

希望と貪欲

それから、相場で成功できない投資家は希望と縁の切れない人たち、ということができる。市場では、希望は貪欲と表裏一体だ。

ひとたび株の世界に入ると、だれもが望みを抱くようになる。ものごとを積極的、肯定的に考え、ベストを希望するというのは、人間の否定しがたい本質のひとつだ。そして人生を生き抜き、競争に打ち勝とうとする場合、欠かすことのできない要素ということができる。しかし、市場にあっては、無知や貪欲や恐怖と同様、希望も、理性の目を曇らせ、事実の直視を妨げる。

傷を負いたくなかったら…

相場で傷を負いたくなかったら、いいかい、事実、現実、論理から1ミリたりとも離れないことだ。
好ましくない結末が生じたとすれば、市場が問違ったわけではない。トレーダーが間違いを犯したからだ。小さな黒いコマが転がり込む小部屋の数字でルーレットの勝ち負けが決まるように、欲望、恐怖、希望などが株式市場の何かを決めるわけではない。

人の手の届かないところでなされた決定は厳然としたもので、やり直しも抗議も受け付けられはしない」

P192からP194より
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